国を挙げて「働き方改革」が進められています。
国際的に見ても、日本人の労働時間は異常に長く、
過労死やパワハラ、ブラック企業など、
課題はあります。
そして、生産性を高める、
意味もなく周りに合わせて残業するのをやめる、
生き方の多様性を認める、など
私も賛成する点が多くあります。
一つ氣がかりがあります。
それは、「働き方改革!」と声高に主張している人に、
健康状態の悪い人が多いこと。
もちろん、長時間労働で体調を崩している
ということもあるでしょう。
しかし、原因はもっと奥にあります。
その奥にある原因とは、、、
「働くこと=嫌なこと、苦痛なこと、避けたいこと」
になっていることです。
毎日、嫌で、苦痛で、避けたい仕事があり、
仕事が終わると解放され、
休みの日は、苦痛な仕事で傷ついた心身の回復につとめる。
脳の苦痛系が動き続ける毎日で、
交感神経優位で闘争・逃走モードになり、
心も体も緊張状態から抜けられなくなります。
「働き方改革」によって
労働時間を減らすことに成功したとしても、
嫌なことと設定している仕事は続き、
心身を消耗していきます。
そして、疲労感や体調不良が抜けず、
健康状態は悪化していきます。
「働き方改革!」と主張するよりもまず、
「働く目的」を明確にすることの優先順位が上です。
「何のために働くのか?」
「働くことで、あなたはどんな世の中を創っているのか?」
これらを明確にしていくと、
働きながら健康状態を高めていくことが可能になります。
人生100年時代は、
哲学的に健康を創る時代、
人格的に健康を創る時代、
芸術的に健康を創る時代。
心身を消耗する仕事から、
心身を充電する仕事に変更すること。
こちらが本当の
「働き方改革」です。
《世界の健康常識をアップデートする》
飯田朋秀
コメントを残す